先日3/2に、毎月恒例の葛西臨海公園・全域鳥類調査を行いました。
寒さもだいぶ和らぎ、調査日和の一日となりました。

様々な野鳥が観察できましたが、西なぎさ&東なぎさで見応えのある野鳥観察ができましたのでお知らせ致します。

西なぎさの浜辺では500羽を超えるハマシギの群れが観察できました。群れで一斉に飛び立ち、旋回する姿は江戸前干潟の昔ながらの光景です。


ユリカモメの群にウミネコ(写真・上)とズグロカモメ(写真・下)が紛れていました。

すっぽりと黒ずきんをかぶったようなズグロカモメさんは、マテ貝を美味しそうに食べていたのです。
「器用に食べるんだなぁ~」と一同感動しきりでした。

そして一番スタッフが驚いたのがこのハジロカイツブリの群れ!500羽を超える一群がすごい密度で固まっているたのです。春先に群れることは聞いていましたが、ここまで群れるとは…。
カンムリカイツブリもすっかり立派な夏羽になっており、きれいな野鳥たちを観察することができます。みなさんも是非、公園に足をお運びください!
最新情報でお伝えしました通り、先週末に鳥類園恒例のアズマヒキガエルさんによるカエル合戦が行われました。昨年に比べて水量が多くなっているためか、観察窓よりも奥の方で合戦が行われています。

ピークは木曜日だったようで、25日は少し落ち着いていたようですが、それでも水面にうごめく物体があちらこちらで観察できます。見た目からは想像もつかないですが、かなり綺麗な声で鳴くのでこちらも要チェックです!

ここに集まってくるカエルさんたちを狙ってか、ダイサギ、アオサギ、ハシブトガラスたちがここに集まっているのが印象的でした。
啓蟄にはまだちょっと早いですが、鳥類園のカエルさんたちが産卵のために上の池に集まっています。オウバイが見頃を迎える頃、カエルたちが起き出すという鳥類園の春の光景が定着していますね~。鳥類園・歳時記とか作成してみようかな??(田邉)
・カモ類・・・ミコアイサは25日には確認できませんでした。旧江戸川に移動しているようです。その他のカモ類は相変わらず健在です。珍しくホオジロガモの若い♂が確認できました。写真のようなホシハジロの群れが拝めるのももう少しですよ!

(■ホシハジロの群れ 上の池 2006年2月25日 撮影:田邉)
・タカ類・・・先週の主人公、オオタカ成鳥は見られませんでしたが、ノスリ、チュウヒ、ハイタカ、ハヤブサはバッチリ見られました。常連の方にいただいたカッコイイノスリの写真が展示されてありますので、是非ともごらんください!
・その他水鳥・・・↓でお伝えした通り、コクガンが25日に現れました。
・小鳥類①・・・シジュウカラのさえずりが響き渡っています。来週には、ウグイスのさえずりも響き渡るかもしれません。)

(■アズマヒキガエルの蛙合戦 上の池 2006年2月25日 撮影:田邉)
びっくりニュースです。思わず更新しちゃいます!
鳥類園南側の旧江戸川の河口沿いに
コクガンが現れました!!

(■コクガン 旧江戸川河口 2006年2月25日 撮影:田邉)
来園者の方に教えていただき、駆けつけたところハジロカイツブリの数倍もある身体を水に浮かべて噂のコクガンはいたのです。

(■ハジロカイツブリとコクガン 旧江戸川河口 2006年2月25日 撮影:田邉) 葛西臨海公園の沖ででコクガンが観られたのは、1980年5月28日に記録された以来のようです。思いがけない珍客に鳥類園全体が大騒ぎでした★
少しずつ空気の香りが変わってきましたね。
なんかこう、外の空気がサクラが咲いている季節に嗅ぐことができる香りに包まれているのです。
この空気の香りを嗅ぐと、ソワソワしてきて「何かやらなきゃ!」という気分に誘われるのです。その空気に誘われたのか?鳥類園でも野草が次々と開花し始めています。


(■上:コハコベ 下:フラサバソウ 下の池南側園路 2006年2月18日 撮影:田邉)
コハコベとフラサバソウの花です。
フラサバソウはオオイヌノフグリと同じグループで、そっくりの花をつけます。外来種なのですが、色合いが日本在来であるイヌノフグリと似ていて、個人的にはお気に入りの花です。