先週はセイタカシギにかまけて最新情報を忘れてしまいました。ごめんなさい。という訳で早めの週末情報です。15日に行った公園全体の調査結果も合わせてお知らせします。(忠)
・カイツブリ・・・上の池・下の池で「浮き巣」が見つかり始めました。彼らの抱卵期間もセイタカシギと同じくらいの20~25日ということなので、雛の姿は来月になりそうです。東なぎさと西なぎさの間の水路ではカンムリカイツブリの夏羽が1羽みられました(15日)。
・カワウ・・・東なぎさに集結しているのですが、上の池にはほとんどやってきません。
・サギ類・・・ゴイサギ、コサギ、ダイサギ、アオサギがいました。待ち遠しいヨシゴイですが、今年はガマの生育が悪いことが、姿を現さない原因かもしれません。
・カモ類・・・セイタカシギにすっかり話題をさらわれているカルガモですが、今年は雛の数が減らずに順調に成長しています。越夏するのか、ホシハジロはまだいます。
・シギ類・・・なんと15日にキアシシギを2羽みました。例年と比べると、ちょっと遅いようです。この他、東なぎさでホウロクシギかダイシャクシギと思われる個体を1羽とミヤコドリを1羽確認。チドリ類では、コチドリが下の池で、シロチドリが西なぎさで見られました。
・セイタカシギ・・・17日まで3羽の雛を確認しています。ウォッチングセンターと観察小屋の間のヨシの間を「いっちょまえ」に歩いています。
・カモメ類・・・西なぎさ、東なぎさでは、コアジサシ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメが見られます。けれどカモメたちの多くは若い個体が多く、識別しにくいです。
・ツバメ類・・・ツバメは巣立ち雛が上の池のヨシの上で休んでいました。この他、よく見るとヒメアマツバメやイワツバメも飛んでいます。
・小鳥類・・・ちょっと珍しいものでは、公園の西端でアオジを、下の池でヤマガラを確認しました。また、下の池側でモズの巣立ち雛が見られたので、どこかで繁殖したのかもしれません。オススメは、西なぎさのヒバリ。暑さにまけず、元気に鳴きながら空に舞い上がっています。

(抱卵していると思われるカイツブリ
Tachybaptus ruficollis 2007年6月15日 下の池 撮影:中村)

(まだいて大丈夫?キアシシギ
Heteroscelus brevipes 2007年6月15日 下の池 撮影:中村)

(ぶるん!と頭をふるセイタカシギ
Himantopus himantopusの雛とお父さん 2007年6月15日 下の池 撮影:中村)