こんにちは!鳥類園スタッフのヒラカワです!
先日、なんとなんと!西なぎさでヒルが発見されました…!!(歓喜)
葛西でヒルが発見された記念すべき瞬間なので、ぜひ紹介させてください!
実は、日本には約80種類のヒルがくらしており、陸生・淡水生だけでなく汽水域~海洋にも沢山の種類のヒルがいます♪
「ヒル」とだけ聞くと人を含む哺乳類の血を吸うイメージが強いかもしれませんが、実は食性もヒルによって様々。
ミミズを丸呑みにするヒル、水生昆虫を捕食するヒル、サワガニに寄生するヒルなどとっても個性豊かなんです…!
今回発見されたのは、魚類に寄生して体液を吸うタイプの海洋のヒル

西なぎさの砂浜で、アカエイと共に打ち上げっているところを発見されたとのことで、
現時点では『ウオビル類』として紹介させて頂きます。
※もしブログをご覧になった方の中で海洋ヒルに詳しい方や東京湾内での発見事例がある方はぜひ教えて頂けますと幸いです。
まず体の特徴として、体から伸びる吻と口吸盤、そして大きく発達した尾吸盤…!
ヒルは前後にふたつ吸盤があるのが特徴で、このヒルは魚にくっついて過ごすため吸盤がしっかりしています。
また、他のヒルはあまり体の部位が分かれていませんが、はっきりと細い頸部(頭側)と胴部が分かれているのも特徴的です。
海洋で発見される記録の多いヒダビルは吸盤が内側に向いたおわん型になるようですが、このヒルは体の横幅に対して吸盤が大きく、広がっていました…

そして、頸部と胴部の間には雄生殖孔がはっきりと確認されました♪
ヒルは雌雄同体なのでオスメスどちらの役割も担います。(1匹だけでの無性生殖はできないため、相手は必要になります!)
なのでもちろん雌性生殖孔もあるのですが、小さくあまり目立ちません。

【口吸盤の中央部分】

【尾吸盤】

【眼点らしき部分】
眼点がなかなか認識できなかったのですが、片側のみ確認ができました。
【背面】
そして、体の横についているヒダ!分岐はしておらず、全体的にヒラヒラしています。まるでフリルのようで素敵です…!体は全体的に黒色~すこし褐色で、表面には細かく黄色寄りの斑紋があるように見えます。
【腹面】
ウオビル類は日本ではボラやスズキ、フグ、サメなどへの寄生例があります。
生まれてからずっと、広大な海の中で魚に寄生して過ごすヒルたち…とてもロマンに溢れていますね…!!
ちなみに、身近な海洋のヒルでは「カニビル」というヒルがいます。ズワイガニの甲羅に卵を産み付けるヒルなのですが、市場などでズワイガニを見ると、黒いブツブツした卵が沢山ついています!
カニビルの卵が多いカニほど脱皮前で栄養が貯まっていておいしい…なんて説もあるのでぜひ見てみてください♪