毎月第1、3土曜日に実施している環境管理ボランティア作業イベント「ひがた・たんぼ倶楽部(通称:ひがたん)の活動報告です。前回も上の池「たんぼ」で、水鳥の採食場となるような開けた水面を拡げる作業を行いました。水辺に生える草を抜いたり泥を運んだりして、生きものたちが利用できる環境を保全しています。
そして、新しくできた水辺には哺乳類や鳥の足跡がありました。どうやら生きものたちが利用しているようです。どんな生きものが利用してるか調べるために、センサーカメラ(自動撮影機)も設置しましよ!
センサーカメラは次回の活動日に回収する予定です。どんな生きものは写っているか楽しみですね。
また、この日は午前中に水生昆虫調査を専門家と行い、「ミゾナシミズムシ」という絶滅危惧種にも指定されている激レア昆虫が1匹捕まりました。
もしかすると、まだいるかもしれないと思い、急遽上の池のたんぼをみんなで水生昆虫調査を行いました。
結果、ヒメガムシやコツブゲンゴロウなどが捕れ、ミズムシの仲間も2種類見つかりました!
その後、顕微鏡でミズムシの同定を行った結果、両方とも「ハラグロコミズムシ」という種でした。
うーん残念。しかし、このハラグロコミズムシも開放的な湿地を好む昆虫なので、この種が見れたのもボランティア活動の賜物です。
水鳥だけでなく、水生昆虫も喜ぶ環境整備をしていきたいですね。
次回の活動日は12月3日になります。
管理作業に興味のある方、生きもの好き方、体を動かしたい方などなど、皆様のご参加をお待ちしております。
【次回のひがた・たんぼ倶楽部のお知らせ】
■日 時:12月3日(土) 13:00~15:30
■集 合:15分前に鳥類園ウォッチングセンター1Fスロープ前
■作業場所:上の池「たんぼ(通称)」
■作業内容:イネ科植物の抜き取りまたは泥堀り。
■対 象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
■持 ち 物 :かなり汚れても良い服、帽子、着替え、タオル。
■申 込:当日受け付けます(荒天中止)
■保 険:ボランティア保険への加入をおすすめします。
普段は立ち入り禁止の場所には生きものがいっぱいですよ。