こんにちは、工藤です。
少し前になりますが、4月18日に上の池と下の池の水生生物調査があったので、わたしも参加させてもらいました!
水生生物調査では、月に1回池の中に定置網を仕掛けてその翌日に網を引き上げ、捕獲された生き物を記録をしています。今回の調査中に見つかった生きものを一部紹介したいと思います。(報告がおそくなってごめんなさい。)
下の池では、東京都レッドリストで準絶滅危惧のアシシロハゼが964匹も確認されました!

( アシシロハゼAcanthogobius lactipesr 2022.4.18 下の池 )
毎年、春先の今時期になるとたくさんのアシシロハゼが下の池にやってきます。アシシロハゼは動物プランクトンや小型のエビやカニなどを食べますが、春先は自分たちよりも成長の遅いマハゼ稚魚も食べてしまうそうです。
1,000匹近いアシシロハゼが確認されたということは、鳥類園にはそれらの生きものが豊富にいるということですね!
そして、この調査をしている間、泥の地面をトコトコと歩く生きものが!
よく見てみると…
( コメツキガニ Scopimera globosa 2022.4.18 下の池 )

( チゴガニIlyoplax pusilla 2022.4.18 下の池 )
「コメツキガニ」と「チゴガニ」でした!。鳥類園に飛んでくるシギやチドリたちはこれらのカニを食べます。そのため、カニたちは鳥などの捕食者が近くにいないかどうか、外の様子をみて安全確認をしてから巣穴から出てくるんです。
しかし今回は、私たちスタッフに見つかってしまいました。
なんて美しい色なんだろう!と言いながら、手のひらに乗せて観察させてもらいましたよ^^。…見つかってしまったカニたちはさぞ驚いたことでしょう笑
今月5月も引き続き調査を行いますので、結果をお楽しみに♪
※この活動は、セブン-イレブン記念財団による助成を受けています。