こんにちは。工藤です。
最近はシギやチドリが繁殖地へと旅立っているため、下の池で見られるシギやチドリの個体数が減りつつあります。そんな中、早朝にヘラサギとアマサギが下の池で確認されました。その時の写真を、都立葛西臨海公園のTwitterや、葛西臨海公園鳥類園スタッフのTwitterであげてますので、ぜひチェックをお願いしますね!
それでは、5月29日(土)、30(日)に鳥類園で確認された鳥を紹介していきます。
・カモ類・・・カルガモが2羽(うちヒナが8羽)、上の池または下の池をおよいでいました。朝には、駐車場付近の鳥類園へ続く道を横切るように、カルガモ親子が歩いていたと、お客様から情報をいただきました。
・カイツブリ類・・・29日は、上の池にカイツブリが6羽(うちヒナが4羽)が確認されました。カイツブリの親が、捕まえたアメリカザリガニを、ヒナへ与えている姿が見られました。
・サギ類・・・アオサギが3羽、ダイサギ4羽が、上の池と下の池でみられました。大型の白いダイサギは、繁殖期には目先が淡い緑色になり、また、胸から肩にかけてレースのような長い飾り羽が生え、見た目がより美しく変化します。今時期の繁殖期にしかみられないので、注目してみてください!その他に、頭から首にかけてオレンジ色の羽が美しいアマサギが1羽、30日に下の池で見られました。・ヘラサギ類・・・29日の朝には、下の池でヘラサギが確認されました。その後、東なぎさと西なぎさを行き来し、採食をしていました。
・クイナ類・・・オオバンが4羽、上の池で見られました。冬の時期は約20羽ほどまとまって過ごしていたオオバン達ですが、最近は数羽しか見られません。繁殖地へと移動するため、真夏にはいなくなります。ヒクイナが1羽、上の池で姿が確認されました。
・シギ・チドリ類①・・・コチドリが2羽下の池でみられました。
・シギ・チドリ類②・・・チュウシャクシギが2羽、キアシシギが1羽、ホウロクシギが1羽、ソリハシシギが1羽、東なぎさと西なぎさで見らました。シギの個体数がだいぶ減ってきました。うまく繫殖地へたどり着いているのかな?
・カモメ類・・・ウミネコが138羽、オオセグロカモメが27羽、東なぎさで見られました。東なぎさの上空を盛んに飛び回っていました。
・アジサシ類・・・5月中旬以降数が減っていたコアジサシでしたが、今週は増えて80羽、東なぎさの上空を飛んでいました。その中には5羽のアジサシも混ざっていましたよ。
・猛禽類①・・・オオタカが1羽、下の池で見られました。シギ・チドリを下の池上空から狙っていたようですが、残念なことに失敗に終わってしまったようです。・猛禽類②・・・ミサゴが1羽、西なぎさで見られました。・小鳥類①・・・オオヨシキリが4羽、上の池と下の池で確認されました。「ギョシギョシゲシゲシ」と鳴いているので、耳をすましてみてくださいね。
・小鳥類②・・・シジュウカラが6羽、上の池と下の池で確認されました。ウォッチングセンターの前の街灯の隙間に、シジュウカラが巣をつくりはじめまたようです。・小鳥類③・・・ウォッチングセンターの前のサクラの木の枝で、コゲラが2羽確認されました。そのうち1羽はヒナで、親から食べ物をくちばしで受け取っている姿が見られましたよ。
・その他・・・卵のうを持ち運ぶ、アシダカグモが見られました。卵のうの中には、約300個ほどの卵が入っているそうです。大きさ3㎝ほどのからだに、長い足がついている大型のクモで、家の中に出現するゴキブリやハエなどを食べます。
(カルガモ Anas zonorhyncha 2021.5.29 上の池 撮影:石川) (シジュウカラ Parus minor 2021.5.29 上の池 撮影:お客様提供)
(アシダカグモ Heteropoda venatoria 2021.5.29 上の池 撮影:石川)