こんにちは!吉田です。
先日月に一度実施している葛西臨海・海浜公園全域の鳥類調査に行ってきました。公園内巡っていると、あちこちで春の装いを感じられましたよ。ではそのご報告です
・公園内・・・公園内でウグイスのぐぜリ鳴きが聞こえ始めました。特に公園の西側では「ホーホケ」で止まったり、「ケキョ」と最後だけ聞こえたりとさえずりの練習をしていましたよ。ツグミやシロハラは渡りに向けて採食する姿が、あちこちで観察されています。BBQ広場ではトラツグミやジョウビタキのオスが観察できました。西なぎさ前の芝生広場にはツグミにまじってイソヒヨドリが芝生で採食したり、ゴミ箱の上で休んでる姿が観察できました。海浜事務所近くの休憩所では、スズメの巣作りが始まっており、巣の材料にするために他の鳥の羽毛を運んでいる姿が観察できました。
( イソヒヨドリ Monticola solitarius 2021.3.1 汐風の広場 撮影:鈴村 ) ( トラツグミ Zoothera dauma 2021.3.1 BBQ広場 撮影:鈴村 )
・西なぎさ・・・暖かくなり西なぎさの湾内では、夏羽になったカンムリカイツブリやハジロカイツブリの姿が観察できました。また、ウミアイサも4羽確認することができ、中には綺麗なツンツンヘアーのオスもいました。西なぎさの荒川側の芝生や岩にはヒバリやタヒバリが確認できました。
( ハジロカイツブリ Podiceps nigricollis 2021.3.1 西なぎさ 撮影:鈴村 )( ウミアイサMergus serrator 2021.3.1 西なぎさ 撮影:鈴村 )
・東なぎさ・・・この日のスズガモの数は西・東なぎさだけで約3,800羽ほどでした。例年に比べると今年の飛来数は1/5ほどですが、それでも一斉に飛び出す姿は圧巻でした!カンムリカイツブリの数は先月より少し数が減って7,000羽でした。そのスズガモとカンムリカイツブリの群れの中には、ミミカイツブリやアカエリカイツブリが数羽混じっていましたよ。また、先月まで少なかったカモメ類が集まってきており、ユリカモメ280羽、セグロカモメ330羽見られました。東なぎさの干潟では遠ーくでハマシギやシロチドリ、クロツラヘラサギが採食していましたが、観察するのはスコープが必須です。
猛禽類はミサゴ3羽、チュウヒ1羽、トビ2羽が上空を飛んでいるのを観察しました。
( スズガモAythya marila L. 2021.3.1 東なぎさ 撮影:鈴村 )