こんにちは!吉田です。
14日に月に一度実施している葛西臨海・海浜公園全域の鳥類調査に行ってきました。そのご報告です
・公園内・・・観覧車やカヌー場の上空ではオオタカやハイタカ、トビがよく飛んでいましたよ。時には急降下して狩りをしたと思われる姿も!また、カラ類の混群も増えており、シジュウカラ、メジロ、ヤマガラ、コゲラがメンバーの混群をよく見かけました。BBQ広場にはオスのジョウビタキが縄張りを持っているようです。
・荒川・・・公園の西側にある荒川の土手の下はカモたちの休憩スポットになっていました。スズガモ36羽やオカヨシガモ8羽、鳥類園ではあまり見られないヒドリガモ36羽などが休んでいました。ヒドリガモの中にはアメリカヒドリガモとの交雑種のような個体もいました。
・東なぎさ・・・この日のスズガモの数は東なぎさだけで2,233羽でした(西なぎさや水路を合わせると合計2,421羽)。しかし、日によってはもっと多い時もあるので、新木場や三番瀬の方と行き来しているのかもしれません。スズガモの群れに混じるカンムリカイツブリは193羽で順調に増えています。ハジロカイツブリも東・西なぎさ間水路でカニを捕まえていました。シギ・チドリ類はハマシギ、シロチドリがなぎさの遠くにいました。アオアシシギ、イソシギが東なぎさの牡蠣礁にいたので見やすかったです。また、東京港や行徳ではウミウが見られているので、葛西でも!と思い探しましたが見つからず・・・。
猛禽類はノスリ、チュウヒ、トビ、ミサゴ、ハヤブサを確認しました。
・西なぎさ・・・西なぎさの湾内にスズガモは少なく62羽でした。ミサゴが湾内上空を飛んでおり、ちょっと目を離した隙に魚を捕まえ杭の上で食べていました。見逃した・・。トビも同じように水路で魚を捕まえようと何度か水面ギリギリを飛んでいましが、この日は捕まえるところを観察できず・・。他にもイソヒヨドリやダイシャクシギなどが見られました。
・鳥類園・・・鳥類園では上の池のマツにオオタカとノスリが見られました。上の池のクイナ池(通称)ではヒクイナが見られましたが、すぐにヨシの中へ・・。カモはあまり増えておらず、ハシビロガモ20羽、コガモ21羽、ホシハジロ6羽、カルガモ4羽でした。また、この日もオオバンが団体で上陸し、草を食べているのが観察できましたよ。ヨシ原の中にはオオジュリンも確認できましたが、中々姿を現してくれませんでした。
下の池ではこの日もタシギが4羽、ウォッチングセンター近くの干潟で採食していました。タヒバリもいましたよ。また、園内のアオジやウグイスの数が増えてきたようで、声だけでなく姿も観察することができました。
その他、セグロセキレイ、ツグミ、シロハラ、ヤマガラ、コゲラ、カワセミ、オナガなどが見られました。
・旧江戸川・・・沖合でウミアイサが2羽観察できました。
( ハイタカAccipiter nisus 2020.12.14 葛西臨海公園観覧車上空 撮影:吉田 ) ( ハジロカイツブリPodiceps nigricollis 2020.12.14 東・西なぎさ間水路 撮影:野間 )
( タシギGallinago gallinago 2020.12.14 下の池 撮影:野間 )