こんにちは!吉田です。
日に日に寒くなり、夏あんなに心地よかった吹き抜けのウォッチングセンターが恨めしくなってきました。しかし、今期初のコミミズクが鳥類園に現れたりと、ようやく冬らしくなりこれから渡ってくるキクイタダキやルリビタキに期待が膨らみます。
防寒対策をしっかりして、ぜひ鳥類園に遊びに来てみてください。
では、先週末の鳥類園情報です。(吉田)
・カモ類①・・・上の池で、ハシビロガモ34羽、コガモ39羽、オカヨシガモ8羽、ホシハジロ1羽、キンクロハジロ4羽、カルガモ3羽が見られました。水面に浮かぶカモの数は少ないですが、ヨシの根本を見ると、意外と多くのカモがのんびりしています。また、西なぎさではウミアイサも確認されています。
・カモ類②・・・28日には海側から見た上の池のヨシの根元にトモエガモ♀が1羽、コガモに混ざっていました!鳥類園では数年に一度確認される稀な冬鳥です。過去のデータでは2006年2月、12月・2012年1月・2014年1月・2019年11月に飛来しています。しかし、お客様の情報では23日にも東なぎさ沖合に2羽浮かんでいたようで、平日や沖合などには来ているのかもしれません。
・カイツブリ類・・・上の池ではオオタカが上の池の杭に止まった時に、鳥たちがざわついておりカイツブリを13羽確認しました。東なぎさ間水路では、カンムリカイツブリやハジロカイツブリが見られました。
・サギ類・・・上の池と下の池合わせて、アオサギが6羽、ダイサギ1羽、コサギ3羽見られました。ゴイサギは夜に上の池のたんぼ(通称)に来ているようです。
・クイナ類・・・上の池と下の池合わせてオオバンが39羽、東なぎさ間水路にも41羽で計80羽のオオバンを確認しました。他にも上の池のヨシの切れ間からクイナやヒクイナが確認されています。
・シギ・チドリ類・・・鳥類園では下の池の擬岩(通称)でイソシギが確認され、亀島(通称)ではタシギが観察されました。また、アメダスポイントから東なぎさを見た際に、ダイシャクシギ1羽とハマシギ40~50羽飛んでいるのを確認しています。
・猛禽類①・・・オオタカは亜成鳥1羽(もしくは亜成鳥1羽、成鳥1羽)と幼鳥1羽(もしくは2羽)を確認しました。上の池の松に止まっていますが、最近よく10羽ほどののカラスにモビングされています。ノスリも上の池のたんぼ(通称)の周辺の木にとまったり、バッタを捕まえて食べていました。その他、上・下の池でハイタカ2羽、トビ4羽が飛翔していました。東なぎさではチュウヒとミサゴが見られました。お客様の情報では西なぎさではハヤブサとチョウゲンボウが飛んでいたそうです。
・フクロウ類・・・28日に園内でコミミズクをスタッフやお客様が確認しました!スタッフの話ではウォッチングセンター前のセンダンに一度止まり、そのまま下の池に飛んでいたとのこと。今季初認ですね。
・カワセミ・・・上・下の池で3羽見られました。
・小鳥類①・・・園内では、モズやシロハラ、ツグミなどが見られました。下の池の海側の林ではシジュウカラ、メジロ、エナガ、コゲラ、ヤマガラの混群が動き回っていました。
・小鳥類②・・・下の池の干潟には、ハクセキレイ、セグロセキレイが見られました。キセキレイは先週末は確認できませんでした。下の池の林内では、ウグイスやアオジなどが、枝や茂みの奥に隠れながら動き回っていました。耳を澄ませて鳴き声を聞いていないと、見逃してしまいそうでした。
・その他・・・園内ではカワウ、キジバト、ドバト、オナガ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、カワラヒワは観察されています

(ノスリ
Buteo japonicus 2020.11.28 上の池 撮影:古口)

(オオタカ
Accipiter gentilis 2020.11.28 上の池 撮影:古口)

(オオバンFulica atra 2020.11.29 上の池 撮影:吉田)