5月25日から1ヵ月間に渡って西なぎさの一部を囲っていたコアジサシの保護区を本日撤去しました。保護区設置に伴い、西なぎさご利用の皆様にはご不便をお掛けしました。

今回、公園関係者や地元の方、自然保護団体が協力して、コアジサシの繁殖を目指しできる限りの対応を行いました。しかし残念ながらヒナを見ることはかないませんでした。100巣近くあった巣が一日で激減したのを目の当たりにし、改めてコアジサシの繁殖の難しさを感じました。
保護区の撤去作業が終わり、コアジサシの巣があった場所に近寄るとこんなものが見つかりました。
当たり前なのですが、この一つ一つの卵に命があり、この世に生まれる可能性があったと思うと悲しい気持ちになります。
しかし、過ぎたこといつまでも悲しんでいてはいられません。今回のことで西なぎさで多くのコアジサシが営巣できることがわかり、わずかな期間でしたが人とコアジサシが同じ空間を共有できることが証明されました。また、来年度に向けて頑張りたいと思います。
最後にコアジサシの保護に携わった現場スタッフの方や公園関係者の方、観察に来て下さった方、海浜公園利用者の方、多くの方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。(吉田)