葛西海浜公園西なぎさで営巣しているコアジサシの最新情報をお伝えします。えー、とても気が重たいです。(大原)
前回の6月3日(水)の記事では、成鳥161羽以上・100巣以上とご報告しました。6月5日(金)も昼過ぎまでとても順調で、コアジサシの成鳥は180羽いたそうです。その時の様子は下記のブログをご覧ください。鳥類園スタッフが永遠に慕う「中村忠昌」提督のブログです。
とても良い感じですね。でもこの日から、心配していた「大潮」の時期です。いつも見回りしてくださるKさんによると、潮を被る可能性が高いエリア(レンガ「1-1」まわり)の巣に親鳥が戻って来なかったそうです。もしかしたら5日朝の満潮時には潮を被ってしまった可能性があります。潮の満ち引きは1日2回、次の満潮は夕方。この日は午後から強い南風が吹き、恐れいてた「満潮+強風」になってしまいました。
一夜明け。コアジサシは激減し、20~30羽ほど。営巣数はおそらく6~10巣です。最も営巣数の多かった波打ち際はすべて失敗しました。その原因は潮の影響が大きいと思いますが、安全な場所も失敗しているので、それらはカラスに卵を食べられた可能性が高いです。コアジサシの数が減ったことにより、カラスの侵入を許しています。6日(土)の開園中は現場職員の方やバードウォッチャーの方々が見守り、巣は無事です。閉園後にできるかぎりのカラス対策は行いましたが、7日(日)の開園時間にはどうなっているのか、とても不安です。
→7日(日)9時、現地にいる吉田くんから、『コアジサシ7巣を確認しました。ナナコも無事です。』と速報が届きました。
ふ~少し安心しました。でも、6日(土)は雛が誕生するかもしれない日でした。そんな日に悲しい事態になりましたが、それでもNo.75「ナナコ」をはじめ、白い砂を撒いたエリアでは抱卵が続ています。残っているコアジサシを守りつつ、産み直しに他のコアジサシたちが西なぎさに戻ってくることを願いましょう。