すでにブログで紹介済みですが、4月18日(土)にクロツラヘラサギが鳥類園内で2羽確認されました。スタッフの記録では今シーズン初の2羽でした。せっかくのなので、その日の確認状況を時系列に沿ってお伝えします。(大原)
大荒れの天気のなか、午前中に東なぎさから下の池に1羽(以後、成鳥A)が降り立ちました。雨の中、調査をしていた吉田くん、グッジョブ!。具体的な場所は、上の池と下の池をつなぐ水門の近くです。午後になっても、成鳥Aは同じ場所に滞在し、採食と休息を繰り返していました。周辺にはセイタカシギが13羽もいて、それはそれは贅沢な光景でした。
( 成鳥A:嘴には細かい皺状の模様がはっきり 下の池 撮影:大原 )
15時10分。セイタカシギが「第一観察小屋(通称)」周辺を行動していたので、撮影しに行こうとウォッチングセンターを出発すると、上の池の杭に1羽とまっていました。もしやと思い、下の池を見てみると成鳥Aは相変わらず同じ場所にいます。今シーズン初となる2羽の確認です。

( 成鳥B 上の池 撮影:大原 )
成鳥Aはと言うと、ずーっと同じ場所でサギたちと一緒に採食を繰り返していました。動きを見せたのは、ようやく雨が止み、日が差し始めた16時26分。下の池を飛び立ち、上の池に向かいました。
( 成鳥A:風切羽先の黒色の斑はない 下の池上空 撮影:大原 ) 2羽が上の池の杭に揃いました。16時40分頃、葛西海浜公園方面へ飛んでいきました。
翌日以降の記録は、19日(日)に東なぎさで1羽、再び雨となった20日(月)に上の池で1羽が確認されました。
例年、クロツラヘラサギは大型連休中に渡去します。ですが今年は葛西海浜公園は閉鎖期間中により、干潟で自由に過ごせると思うので、滞在期間が長くなるのかもと少し期待しています。