春の陽気が感じられるようになりました。葛西臨海公園ではウグイスやヒバリのさえずりが聞こえ始め、鳥類園ウォッチングセンターの屋根の隙間にはスズメが出入りしています。これから本格的な繁殖シーズンを迎えるにあたって、鳥類園ではコチドリやコアジサシの保護対策の準備を少しずつ始めています。(大原)
・カモ類①・・・いつもは東なぎさ周辺の水路にいるヒドリガモが上の池に20羽やってきました。何があったのでしょうか。その他には、ホシハジロ423羽、キンクロハジロ29羽、ヒドリガモ20羽、コガモ19羽、オカヨシガモ11羽、ハシビロガモ5羽、カルガモ4羽、マガモ1羽。
・カモ類②・・・年末には3万羽近くいた葛西沖のスズガモの群れはだいぶ減ってきました。
・カイツブリ類・・・ウォッチングセンター手前の上の池では、ひとつの番が縄張りを持っています。他の個体が縄張りに近づくと激しく追い出すのはもちろんのこと、関係のないハシビロガモに対しても突っかけていました。
・サギ類・・・アオサギとコサギが少数です。
・クロツラヘラサギ・・・東なぎさの干潟で採食していました。今年もゴールデン・ウィーク直前まで滞在してくれますように。
・クイナ類・・・オオバン18羽、バン1羽。クイナは鳴き声だけです。
・シギ・チドリ類・・・タシギは下の池「亀島湿地」にいました。旧江戸川にはアオアシシギも。
・カモメ類・・・日本野鳥の会東京の皆様がコアジサシを発見されました。一か月前からそれらしき鳥の目撃情報は届いていましたが、おかげさまでようやくじっくり観察することができました。
・猛禽類①・・・ノスリ、ハイタカ、オオタカ、トビです。各地でカエルの産卵が始まっているようなので、毎年上の池「(通称)たんぼ」でカエルを狙うノスリはそわそわしているでしょう。
・猛禽類②・・・東なぎさには、ミサゴとチュウヒ。
・カワセミ・・・メスがいました。
・小鳥類①・・・鳥類園で珍しく、ホオジロがいました。コゲラ、モズ、シジュウカラ、ツグミ、ウグイス、アオジ、オオジュリンなど。
・小鳥類②・・・日本庭園にはルリビタキがいます。
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カワセミ
Alcedo atthis 2019.2.24 下の池 撮影:岡田 )
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メジロ
Zosterops japonicus 2019.2.24 下の池 撮影:岡田 )
( アオジ
Emberiza spodocephala 2019.2.24 下の池 撮影:岡田 )