中村です。花粉をなめていたら、週末の寒さで風邪をひいてしまったようです(涙)。
この週末、サンカノゴイやヒクイナを目指して多くの方にご来園いただきました。が、なかなか見られなかったようです。最近小学生のお客さんも多くなっているので、いろいろ見て楽しんで欲しかったのですが残念です。11日の午後に、ようやくヒクイナが見られましが、全体的にちょっと鳥の少ない週末となりました。
そして今日は3月11日でした。2011年のあの震災、普段はつい記憶から離れてしまいがちですが、そうはしたくないですね。(忠)
・カモ類①・・・上の池のカモ類は少なく、土日の最大値は以下の通りです。ホシハジロ60羽、キンクロハジロ20羽、ハシビロガモ9羽、コガモ6羽、カルガモ2羽、ヒドリガモ1羽。コガモは土曜に上の池でディスプレイをしていました。
・カモ類②・・・東なぎさとの間の水路では、ホオジロガモの♀タイプ1羽と、ウミアイサ3羽(うち明らかな♂2羽)などが見られました。東なぎさの北側の石垣では、オカヨシガモ、ヒドリガモなども見られました。
・カモ類③・・・東なぎさには、スズガモの大群がまだいます。10日は西なぎさに、11日は東なぎさに群れが集まっていました。数はカウントしていませんが、1万羽はいるように思いました(あくまで感想ですが)。
・カイツブリ類・・・鳥類園では上の池でカイツブリが3羽。赤くなっている個体もいます。東なぎさとの間の水路や東西のなぎさでは、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリの中に夏羽になっている個体も見られます。
・サギ類・・・皆さんが気になるサンカノゴイ、10日に上の池の海側で見られた方がいらっしゃるようですが、スタッフは未確認です。この他には、婚姻色になったアオサギや、ダイサギが鳥類園内に、コサギは海側などで見られました。
・ヘラサギ類・・・10日に東なぎさの西端で休む姿を見かけました。
・クイナ類・・・こちらも気になるヒクイナですが、11日の午後に見られました。残念ながらガイドツアーでは振られましたが、ツアー後に、一緒に帰っていた参加者の方と見ることができました。そのほか、クイナは11日に下の池で、オオバンは上の池で18羽見られました。
・シギ・チドリ類・・・鳥類園では何も見られませんでしたが、東なぎさの北側で休むアオアシシギ4羽を11日に確認しました。このまま冬を越してしまいそうですね。
・カモメ類・・・東なぎさの沖に、ユリカモメの大群が集まっていました。その他、セグロカモメとそれに混じってカモメもいたようです。
・猛禽類・・・鳥類園では、ノスリ、オオタカ幼鳥を確認。ノスリは11日に、上の池の奥の島の上でキンクロハジロの死体をついばんでしました。水族園上空では、チョウゲンボウ1羽。東なぎさでは、ミサゴ1羽を確認。東なぎさ内側にある、低くて太い杭で休んでいました。
・カワセミ・・・残念ながらスタッフは土日ともに確認できず。
・小鳥類①・・・冬鳥はだいぶ少なくなっていますが、上の池、下の池のヨシ原では、オオジュリンが懸命に採食しています。旅立つ前に栄養を蓄えているのだと思います。
・小鳥類②・・・ジョウビタキは上の池、下の池の♀が1羽づついるようです。
・小鳥類③・・・上の池の通称「たんぼ」ではモズのつがいを見かけました。どこかで繁殖するでしょうか?
・小鳥類④・・・西なぎさでは、イソヒヨドリ♀1羽。タヒバリ3羽など。
・小鳥類⑤・・・その他の小鳥では、ヒメアマツバメ、コゲラ、ウグイス、アオジ、セグロセキレイなど。珍しいところでは、10日にシメが2羽、上の池を飛んでいました。ウグイスはまだうまく鳴けていませんが、ぐぜっています。もうすぐ「ホーホケキョ」が聞こえると思います。
(カンムリカイツブリ 2018.3.10 西なぎさ 撮影:中村 やや色が薄い個体でした)
(婚姻色になっているアオサギ 2018.3.10 上の池 撮影:中村)
(オオタカ幼鳥 2018.3.11 上の池 撮影:中村 望遠鏡に無理やりデジカメを押し付ける「なんちゃってデジスコ」で撮影)
(やっと出てきてくれたヒクイナ 2018.3.11 上の池(海側) 撮影:木内)
(オオジュリン 2018.3.11 上の池 撮影:中村)