今年も鳥類園でトビハゼの巣穴調査を実施しました。例年10巣程度ですが、今年は17巣も見つかりました。(大原)
トビハゼの巣穴。巣穴のまわりに吐き出された泥があるのが特徴です。
入口はふつう2箇所。実際にトビハゼが行き来していました。
トビハゼは全国的に減少し、環境省レッドリストでは「準絶滅危惧種(NT)」に指定されています。東京湾奥部のトビハゼたちは日本の分布域の北限にあたり、大規模な生息地は荒川河口や行徳鳥獣保護区、江戸川放水路です。 そして、今年もこの生き物が見つかりました。トビハゼの巣穴の右上にご注目。別の生き物の巣穴があります。 チゴガニです。コバルトブルーの胸が美しい!
それにしても、炎天下の下、胴長靴を履いて泥干潟を歩き回るのはかなり辛かったです。水を持っていくのを忘れて、さらに地獄。澪筋の水を飲むことも考えました。でも、塩分が含まる水を飲んでも喉が余計に渇くので踏みとどまりました。「練習中は水を飲むな」と言われた少年野球の夏合宿を思い出す、トビハゼ調査となりました。