すみません、更新がすっかり遅くなってしまいました。この時期、現場の調査に出ていてなかなかパソコンに向かえないもので・・・。
さて、先週末の鳥類園。雨が降ったり団体さんの対応が重なって忙しく、調査が十分できなかったこともあり、渡りの小鳥類の情報は少なめでした。ですが、人の少ない干潟では、まだシギ類の姿が楽しめました。ガイドツアーの時は私の「読み間違い」で遠目での観察となってしまいました・・・参加者の皆さん、すみませんでした。(忠)
・カモ類①・・・鳥類園にはまだ冬のカモが残っています。オカヨシガモ3羽、コガモ6羽、ホシハジロ3羽、キンクロハジロ1羽。これにカルガモが混じっています。都内の他の場所ではカルガモの雛連れの便りが聞かれ始めているので、鳥類園でもそろそろ見たいところですね。
・カモ類②・・・東なぎさ周辺にはまだスズガモが残っています。ざっと数えても30羽ほどがいたようです。
・カイツブリ・・・上の池の2箇所で抱卵中と思われる巣が見つかりました。前の週にはこれらとは別の巣がアオダイショウに襲われてしまったので、こんどの巣はうまく育ってくれるといいですね。
・サギ類・・・ゴイサギ、コサギ、ダイサギ、アオサギが見られています。ゴイサギは、成鳥・幼鳥ともに見られました。
・クイナ類・・・14日の段階で、バンが2羽、オオバン5羽が上の池で見られました。オオバンが例年よりも遅くまで残っているかなという印象です。
・シギ・チドリ類①・・・残念ながら日中の下の池にはあまりいませんでした。コチドリ2羽、キアシシギ5羽ほど(未確認ですが、お客さま情報によると下の池で猛禽が飛んだためとか)。ですが、干潮時に鳥類園と東なぎさとの間の水路にできる干潟に集まっていました。14日のお昼ころのカウントでは、ミヤコドリ36羽、キアシシギ36羽、アオアシシギ5羽、オオソリハシシギ1羽が集まっていました。キアシシギは今シーズンの最高記録です。
・シギ・チドリ類②・・・鳥類園で見られないのは悔しいので14日の夕方に下の池に行ったところ、キアシシ20羽、ハマシギ2羽が集まっていました。
・シギ・チドリ類③・・・この他、東なぎさの東側に干出するカキ礁に、ミヤコドリ、チュウシャクシギ、キョウジョシギが見られました。
・カモメ類・・・シギ類と同様に鳥類園と東なぎさとの間の海辺で、コアジサシが見られました。14日のガイドツアーの際には、これに混じって沼アジサシ類(恐らくハジロクロハラアジサシ)が1羽混じっていました!アジサシは業務の合間に見た程度ですが、まだ100羽ほどが東なぎさにいました。
・猛禽類・・・14日、東なぎさでミサゴが1羽、杭にとまって魚を食べていました。
・小鳥類①・・・オオヨシキリは上の池・下の池合わせて3箇所で鳴いています。
・小鳥類②・・・渡りの小鳥類はあまり確認できていませんが、13日にサンショウクイが1羽、上の池の上空を飛んでいきました。
・小鳥類③・・・14日に、コゲラやヒメアマツバメも上の池の周辺で見られました。
(キアシシギ Heteroscelus brevipesとハマシギCalidris alpinaの群れ(暗い写真ですみません・・・) 2017.5.14の夕方 下の池 撮影:中村)