ヒバリのさえずり飛翔、シギ・チドリ類の春の渡り、カエルの産卵・・・など春の訪れを感じる季節になりました(そろそろプロ野球も開幕)。
この時期なると、出会えたい生き物がいます。昨年の今頃に初めて出会い、その美しさに心を奪われました。

( オカモトトゲエダシャク
Apochima juglansiaria 2015.3.1 ウォッチングセンターにて確認 )
早春に現れる蛾です。十字架のようなシルエットが「うちらは普通の蛾と違うぜ」という雰囲気を放っています。
今年も出会うために、最近は勤務の度に蛾が集まりそうなポイントを見て回っていますが、なかなか出会えません。でも探していると、レクチャールームの壁にくっついてる蛾を見つけました。

( カギモンキリガ
Orthosia nigromaculata 2016.3.12 ウォッチングセンターにて確認 )
これも早春の蛾だそうです。翅の後ろ側の黒い模様が「鉤紋」なのが名前の由来でしょうか。「なんてことはない蛾でしょ」と思わった方(自分もそのひとりでしたが)、調べてみると、カギモンキリガは石川県レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に含まれていました。お隣の千葉県も2006年度版まではD:一般保護生物でした。
オカモトトゲエダシャクを探していたら、思わぬ出会いとなりました。来週末も探します!!(大原)