12月2日(水)、寒々しい曇天の下、毎月恒例の全域調査を実施しました。そのなかで出会ったおもしろい場面を紹介します。(今野)
《カモがぞろぞろ》
葛西海岸(=第2駐車場南側のクロマツ林)でカルガモの大行進に遭遇しました。「動物園でよくあるペンギンのお散歩ショーみたいですね」とアルバイトスタッフのOさん。しかし、園路を横断しようとするカルガモがいる一方で、脇の草地で一生懸命採食するグループ、その様子をみてどうすれば良いのか分からないグループ、統率がとれていないカルガモたち(マガモ2羽含む)の御一行に笑いつつ、予想外の出来事に癒されました。集団で何をしようとしていたのか不思議ですね。
カルガモたちは飛んで行ってしまいましたが、その後にヤナギ池で休んでいるカルガモたちとマガモ2羽を見つけました。普段はここにいるのでしょうか。

( カルガモ
Anas zonorhynchaの行進 2015.12.2 葛西海岸 撮影:大原 )
《カワウのランチ》
葛西臨海公園と葛西海浜公園の間にある水路で何かをくわえているカワウを大原さんが発見しました。よく見ると食べてようとしていたのは、尾に毒のあるアカエイ。人が刺されると歩けない程の激痛に襲われ、患部もひどく腫れるそうです。
そんなことはおかまいなしと、ビチビチとまだ生きているアカエイを飲み込もうと奮闘するカワウ。5分かけてようやくアカエイを頭から全部丸飲みしてしまいました。毒が心配でしたが、カワウは大丈夫みたいです。頭から飲み込めば毒針に刺されずに済むということでしょうか。

( アカエイと格闘するカワウ
Phalacrocorax carbo 2015.12.2 水路 撮影:大原 )
調査記録をまとめた報告レポートは今週末までに園内に掲示します。今回は沖田さんがダイシャクシギ、オオタカ幼鳥、ホオジロガモ雌をピックアップしてくれました、みなさん見てあげてください。(大原)