今シーズンはまだ確認していません。参考までに、過去3年間の営巣初認日は5月20~28日です。残念ながら、時期は過ぎてしまいました。生息数も5月中旬の50~70羽から、最近は10羽程度に減っています。
状況は厳しくなっていますが、今シーズンは人の立ち入りを禁止にした保護区を2箇所に設置したり、皆様と一緒にデコイを約200個もつくりましたので、まだ諦めたくはありません。
コアジサシは少数ながら飛来していますし、昨日(6月4日)の調査ではこのような行動も確認しました。

( デコイに求愛給餌をするコアジサシ 2014.6.4 西なぎさ中央保護区 撮影:山下 )
左:コアジサシ、中央:発泡スチロール製のデコイ、右:紙粘土製のデコイです。もちろん、デコイが小魚を受け取ることはありません。

当然、コアジサシは飛び去ります。

でも移動先もデコイ。しかも、ペアに並べたデコイを連続で選びました。コアジサシは小魚をプレゼントしようと、左側のデコイの嘴に何度も小魚を近づけていました。
西なぎさで産卵する可能性はまだ残っているのではないでしょうか。もしかしたら、保護区外に産卵する可能性がありますので、発見された場合には、西なぎさ案内所職員や鳥類園スタッフまでご連絡ください。
ちなみに、西側の保護区ではヒバリが営巣しています。保護区内には立ち入らないようにご協力お願いします。(大原)
おまけ・・・

( 東なぎさの干潟には・・・オニアジサシ
Hydroprogne caspia 2014.6.4 葛西海浜公園東なぎさ 撮影:大原 )