例年、冬の鳥類園にはカモ類が2000羽以上越冬します。ところが、今年度は12月中旬の800羽をピークに、その後は減少しています。寒い日が続き、池の水面が凍ったことで、他の場所へ去ってしまったものと考えられます。一体どこへ。葛西周辺の水辺を自転車で巡り、探してみます。(大原)
・カモ類・・・まったくいません。昨年の同時期には2342羽もいましたが、今年は0羽。冬フェスまでには戻ってきてもらいたいのですが。祈りましょう。
・カイツブリ類・・・上の池に4羽。
・サギ類・・・20日、下の池「亀島」周辺で採餌しているサギ類の食性を調べました(双眼鏡で観察しただけですが)。アオサギは魚類、コサギはゴカイ類、ダイサギは魚類とゴカイ類の両方を捕らえていました。種類によって好みがあるようです。
・クイナ類・・・オオバンのみ。
・シギ・チドリ類①・・・アオアシシギが上空を飛翔していましたが、降り立つことはありませんでした。旧江戸川の舞浜側にいる方が落ち着くのでしょう。結果、鳥類園にはイソシギ1羽だけ。
・シギ・チドリ類②・・・東・西なぎさでは、シロチドリ、ミヤコドリ、ハマシギ、ダイシャクシギ。
・カモメ類・・・鳥類園内に飛来してくることは稀ですが、海側にはセグロカモメやオオセグロカモメ、ユリカモメらに混ざって、カモメもいるので探しみてください。
・猛禽類・・・ノスリ、ハイタカの2種。東なぎさにはミサゴ。
・カワセミ・・最近は下の池「擬岩」でよく出会えます。
・キツツキ類・・・アカゲラを第一観察小屋周辺で確認しました。
・小鳥類①・・・ヒメアマツバメが上の池を飛んでいました。例年、冬にも少数ですが飛来します。特に1月の飛来確率は高いです。
・小鳥類②・・・磯の小路沿いの岩場に、ジョウビタキとヒヨドリがヘクソカズラの実を食べにきていました。今の時期は、あの独特の匂いが消えているので、鳥たちも安心して食べることができます。
・小鳥類③・・・その他には、シロハラ、アカハラ、キクイタダキ、ヒガラ、ヤマガラ、シメ、オオジュリンなど。

(ヘクソカズラの実を食べるジョウビタキ
2013.1.19 磯の小路 撮影:大原)

(ヘクソカズラの実を食べるヒヨドリ
2013.1.19 磯の小路 撮影:大原)
明日・25日(土)の鳥類園イベントは、植物「感」察ツアーです。木の実や冬に咲く花について知りたい方、ぜひご参加ください。集合は、14時にウォッチングセンター1階。受付は10分前から。