昨日は、オリンピックメダリストの凱旋パレードが銀座であり、大賑わいだったそうですね。
さて、先週は16日(木)に葛西臨海公園・海浜公園の全域調査を行ったので、その結果もあわせてご報告します。鳥類園で注目すべきは、シギ・チドリ類、数十羽のコムクドリ、カイツブリの抱卵でしょうか。
・カイツブリ類・・・上の池でカイツブリが抱卵をしています。ウォッチングセンター前で観察できます。距離が近いので、そっと見守りましょう。
・サギ類・・・クロツラヘラサギは16日と土日の3日間とも確認されました。鳥類園ではヨシゴイ、ゴイサギ、アカガシラサギ、コサギ、チュウサギ、ダイサギ、アオサギ。
・カモ類・・・カルガモは30羽ほど。他、オナガガモとホシハジロ1羽ずつ。
・猛禽類①・・・19日(日)午前中にオオタカ(幼鳥)1羽がウォッチングセンター周辺で確認されました。また、トビ1羽が下の池の第一観察小屋とウォッチングセンターの間の干潟に降りたそうです。
・猛禽類②・・・16日と19日に、東なぎさでミサゴ1羽を確認。最近は杭ではなく、東側の細い竹?の上がお気に入りのようです。
・クイナ類・・・お客様がバンを撮影されていました。
・シギ・チドリ類①・・・土日には、下の池でキアシシギ17羽、アオアシシギ12羽、コチドリ、ソリハシシギ8羽ずつ、セイタカシギ7羽、トウネン3羽、イソシギ、チュウシャクシギ1羽ずつがいました。
・シギ・チドリ類②・・・全域調査時、西なぎさにてシロチドリ9羽、キョウジョシギ4羽、ダイゼン1羽、東なぎさにて、(識別できる範囲で)シロチドリ22羽、ダイゼン、キアシシギ、キョウジョシギ1羽ずつ。下の池では、アオアシシギ8羽、ソリハシシギ7羽、キアシシギ6羽、コチドリ5羽、セイタカシギ4羽、チュウシャクシギ、トウネン1羽ずつを確認。
・カワセミ・・下の池で1羽、飛んで行くのを見ました。
・小鳥類・・・コムクドリが幼鳥もまざって、30羽ほどいたそうです。ウォッチングセンターから第一観察小屋付近を観察すると姿が見られます。
(クロツラヘラサギ
Platalea minor 2012.8.16 東なぎさ 撮影:恩田)
西なぎさから観察できました。
(トウネン
Calidris ruficollis 2012.8.16 下の池 撮影:恩田)
ウォッチングセンター周辺で観察できます。
(アオアシシギ
Tringa nebularia 2012.8.16 下の池 撮影:恩田)
通称「擬岩」観察舎より。距離が近い時は、観察窓の間近で観察できます。
(抱卵中のカイツブリ
Tachybaptus ruficollis 2012.8.19 上の池 撮影:恩田)
☆おまけ
(オサガニ
Macrophthalmus abbreviatus 2012.8.16 西なぎさ 撮影:恩田)
写真を確認したらお腹に卵をたくさん抱えていました。鳥類園内でもアカテガニなどが見られますが、卵を抱えている個体もナイトウォッチングで見つかっています。アカテガニたちは大潮の夜、なぎさ間水路などに移動して、放仔(ほうし。海に卵を放すことで、放された瞬間に孵化します)をしているはずです(恩)