天気予報によれば、いよいよこの暑さも最後、とのことですが、どうやら鳥類園はこれから暑さ改め、熱さが続くようです。なぜなら、最近の鳥類園はシギで賑わっているからです。…と、ここ最近はずっとこのようなことを言っていますが、20日は滅多に見られない光景が見られたのです(恩)
20日の昼過ぎから、ウォッチングセンター2階から見える下の池の通称「亀島」付近では、ツルシギ1羽、アカアシシギ4羽、アオアシシギ2羽、セイタカシギ2羽などが見られました。まさにシギのオンパレードです。
こうなると、第一観察小屋とウォッチングセンター2階は観察する人で大賑わい!鳥と人で賑わう光景は、まさに『鳥類園』らしいと感じる瞬間でした(^^)
しかも、これに加えて、閉館間近の頃になると、今度はタシギが3羽も見られました。

(タシギ
Gallinago gallinago 2010.9.20 下の池 ウォッチングセンター2階より 撮影:恩田 )

(水浴び中のタシギ 2010.9.20 下の池 ウォッチングセンター2階より 撮影:恩田 )
※少し難しい話ですが…
ツルシギやアカアシシギはあまり鳥類園では見られないシギです。最近出た、いわゆる『
東京都レッドリスト』によると、ツルシギは絶滅危惧IA類、アカアシシギとセイタカシギは絶滅危惧IB類、タシギは絶滅危惧Ⅱ類、アオアシシギは準絶滅危惧、とランクされています。
何が言いたいかと言うと、「暮らす場所が減ったことで、数も減ってきているシギたちにとって、鳥類園は貴重な場所なのです!」ということです。
皆さん、どうか一緒にこの環境を守っていきましょう。また、少しでもより良い環境にしていきましょう!(ぜひ「ひがた・たんぼ倶楽部」で(^^))
※なお、現在、第一観察小屋前のヨシがだいぶ伸びてしまいました。近日中に刈り払いを行ないますので、観察や撮影にはご不便をおかけしますが、ご容赦ください。