前回の作業は最近継続して行っている、下の池・亀島(通称)周辺に生える「ヨシの地下茎」の除去作業です。この作業の意図は、ヨシの地下茎と一緒に「堆積した泥」も取り除き、シギ・チドリ類の採餌場となる水面を広げることです。造成当初の「亀島」は水辺に囲まれていて、文字通り「島」でした。しかし、現在は堆積した泥の影響で水辺が「陸地」でつながっています。
( 1年前の亀島の様子・・・島の左側が陸地化に 撮影:2009.2.7 )
スコップで泥を持ち上げるのは、かなりハードな作業です。でも、実習に来ている東京農業大学の学生や、頼れる常連の方、うれしい初参加の方、皆様のおかげで少しずつ作業が進んでいます。シギ・チドリ類が飛来する春までには、「亀島」を「島」に戻す、無茶な野望も立てています。
( 実習中の農大生・・・若い人の活躍は「頼もしい」と同時に「自分の衰え」を感じます 2010.2.6 )
(現在の亀島の様子・・・1年で黄色のエリア内が水辺に戻りました 2010.2.6 )
そんな野望も次回(明日)は一休み。別の作業を行います。その作業とは、亀島に生える草の抜き取りです。そして、平日に鳥類園内の植生管理作業を担当している
「NPO法人 生態工房」さんと共同で実施します。この作業の目的は、生態工房さんのリーダーのSさんからお話をしてもらいます。それでは皆様の参加をお待ちしております。
■日 時:2月20日(土) 13:00~15:30
■集 合:鳥類園ウォッチングセンター1F スロープ前
■作業場所:下の池(通称:亀島)
■対 象:小学生以上
■持 ち 物:かなり汚れても良い服、帽子
作業後はシャワーを使えます。着替えやタオルをお持ちください。
■申 込:当日受け付けます(雨天中止)
■保 険:ボランティア保険への加入をおすすめします。
※当日は朝から管理作業のため人が立ち入ります。観察にご不便をお掛け致しますが、ご了解頂けますようお願い申し上げます。
ちなみに前回の作業後、上の池「たんぼ」にカエルを見に行きました。そのときの様子はこちら。
足の踏み場がないくらい、アズヒキガエルがウジャウジャいました。
彼らが何しに集まっているかというと・・・子孫を残すための争いです。
(左:オス、中:メス、右:オス )
それは、メスをめぐる争いでもあります。なぜなら、メスは毎年産卵に訪れるわけではないため、オスは余ってしまうのです。