今月は雨の日が続きますね。寒い時期の雨は気持ちが沈みます。でも、鳥の観察には「雨」はオススメですよ。どうしてでしょう・・・?その理由は、雨 → 公園利用者減 → 鳥が安心する → 行動が大胆に → 普段なら見られない場所にも鳥が来る、という訳です。
雨が降った11日(水)、クリスタルビューと西なぎさで1時間の対応がありました。下見の時点では大雨、ビショビショになりながら園路を歩いていると、突如、園路から白い鳥の群れが飛び上がりました。驚きながらも観察してみると、それはハマシギの群れでした。園路に溜まった水溜りで餌を探していたようです。「こんな場所になんでいるの!!」と、思わぬ出会いに沈んでいた心は晴れ上がり、テンションもガチ上がり。本番でもハマシギの群れは現れ、西なぎさでは芝生でユリカモメ、ウミネコの群れが休んでいたりと、たっぷり観察できました。
雨に打たれると、「濡れる」「冷える」の特典がもれなく付いてきますが、鳥との距離は近くてオススメです。明日も予報も雨。雨の日ウォチングは、いかがでしょうか?・・・とは言うものの、私、今日は鳥調査の予定でしたが、天気予報を聞き、「延期」を選んでしまいました。(大原)
・カイツブリ類・・・下の池で3羽確認しました。
・サギ類・・・アオサギ、ダイサギ、コサギ、いずれも少数です。お客様情報によると、8日はヨシゴイがいたそうです!
・カモ類・・・ヨシガモまだいました。その他には、個体数の多い順に、ホシハジロ、キンクロハジロ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、マガモ、スズガモです。
・猛禽類・・・土曜日はチュウヒ、チョウゲンボウ、日曜日はミサゴ、チュウヒ、オオタカが見られました。ミサゴは下の池の林に降りてきてました。
・クイナ類・・・上の池のオオバンは20羽を超えています。8日はバンの鳴き声も聞こえました。
・シギ・チドリ類・・・週末はイソシギ、アオアシシギ、タシギを確認しましたが、平日にはイカルチドリが来たそうですよ。
・カワセミ・・・日曜、上の池の「たんぼ」でオスメス2羽によるディスプレイのような行動が・・・来年はもしかして・・・(*^-^*。
・キツツキ類・・・アリスイ、7~8日も、11月2日の記事でご紹介した「木」に止まったそうです。来園者の方が撮影した画像を見て確認しました。同じキツツキの仲間では、コゲラも確認しています。
・小鳥類・・・今年はジョウビタキ♂がウォッチングセンター周辺を縄張りにしているので、頻繁に見られます。その他には、ツグミの声を今シーズン初確認!セグロセキレイ、モズも見られました。

(チョウゲンボウ
Falco tinnunculus 2009.11.7 下の池 撮影:大原)

(カワセミ
Alcedo atthis 2009.11.8 上の池たんぼ 撮影:中村)