2012年以来のコアジサシ繁殖成功に向けて、4月27日(木)から西なぎさの西側に保護区を設置しています。ただし、大型連休が明けるまでは来園者に配慮して、この保護区は必要最低限の範囲となっています。
けど、葛西におけるコアジサシの飛来のピークは4月下旬から5月上旬。保護区は限られた範囲ですが、コアジサシに降り立ってもらわなければなりません。そのため、今日試しに音声とデコイによる誘致作戦を行いました。
これが効果絶大。音声が流れると、周辺を通りかかったコアジサシが吸い寄せられるようにやって来ました。
( コアジサシ 2017.4.28 葛西海浜公園西なぎさ 撮影:大原 ) ロープが写っていますが、残念ながら保護区の外。もう少し内側に入ってくれればいいのに~と思っていると、願いが通じたのか、今度は保護区内に降り立ちました。しかも、お腹を地面にこすりつけて、営巣を期待させてくれます。
コアジサシの抱卵が確認され次第、保護区の拡大や天敵(主にカラス)対策を行います。皆様に2つお願いがあります。もしコアジサシの産卵が確認された場合には、西なぎさの案内所職員や鳥類園スタッフまでご連絡ください。すぐに保護対策を行います。
もうひとつは、コアジサシ営巣整備作業のご協力のお願いです。今年度の保護区は例年に比べて、コアジサシが営巣に好む「砂地」は多くありません。そこで、今年度も「コアジサシの子育て環境づくり」イベントを5月6日(土)に開催します。お知り合いをお誘いの上、参加いただけると嬉しいです。
ちなみに、今日は西・東なぎさでシギ・チドリ類が6種(コチドリ、シロチドリ、ミヤコドリ、チュウシャクシギ、ホウロクシギ、オオソリハシシギ)確認されています。スタッフルームの外からはアオアシシギの美しい声が聞こえています。(大原)